初めての外貨預金で身に付けるべき3つの知識~金利と為替コストの計算方法

資産運用の中でも一番取り組みやすく始めやすいのが外貨預金ですよね。ところがしっかりとした知識と理解がないと銀行から逆に資金を吸い上げられてしまうのが現状です。

銀行はブランド力があるため、盲信と信じてしまう人がほとんどです。有名な銀行だからといって何も疑わずに大事なお金を預けると、気付かないところで搾取されます。

ここでは初めて外貨預金する人に下記の3つの観点で解説します。

  • 外貨預金で気を付ける3つのポイント
  • 外貨預金を始める前に必要な2つの知識
  • 外貨預金を賢く運用する方法

外貨預金で気を付ける3つのポイント

為替コストを意識すること

銀行のホームページを拝見すると、どの銀行も金利がお得であることが全面的に押し出されています。

顧客の資金を集めるための宣伝文句として必要な施策なのでしょうが、私たち運用者は金利だけで判断するのではなく、外貨両替の為替コストを含めたトータル収支の観点を持つ必要があります。

実は銀行の為替手数料は、かなりボッタクリであることをご存知でしょうか?

金利収入だけを見れば、満期を迎えた時にプラスにはなると思いますが、為替コストを加味すると間違いなくマイナスになります。

銀行としては、金利を私たち運用者に支払うと収益はマイナスになります。これではボランティア活動というよりお金のバラマキでしかありません。ビジネスとしても成り立ちませんよね。

銀行にとって、預金者に払い出した金利のマイナス分を埋めるのが為替コスト(手数料)です。

金利の数字に騙されてはいけない

外貨預金の高い金利を見ると円預金の長い低金利に慣れきってしまった私たちにとって非常に魅力に見えますよね。

ところが多くの銀行では、短期間の金利も年率で表記していることが多いため、金利の計算がよく分からない投資家にとって勘違いしやすい点があります。

陰謀論ですが、日本人の多くが金利をよく分かっていないことを逆手にとっている可能性も考えられます。

外貨預金を始める人は、金利を計算してリターンがどれくらい得られるのかしっかり把握するところからスタートしましょう。

為替変動リスク

外貨預金は円から外国通貨に変えるため、為替変動リスクが必ず伴います。

例えば、1ドル=100円のときに1万ドル(100万円分)に外貨両替した場合、為替変動により1ドル=90円(円高)になると-10万円の為替差損が発生しますが、逆に1ドル=90円(円安)になれば+10万円の為替差益が生まれます。

外貨預金は金利だけでなく、為替変動に伴うリスクがあることも理解しておく必要があります。

外貨預金を始める前に必要な2つの知識

外貨預金の金利の計算方法

外貨預金(定期)の金利は、1週間~1ヶ月の超短期、3ヶ月~6ヶ月の短期、1年~5年の長期というように、期間ごとでプログラム(コース)が決められています。

もしも、豪ドルの1ヶ月の年率が7%と表記されていた場合は、下記のように計算します。

7% × 30日 ÷ 365日 = 0.58%/月

豪ドルで外貨預金した場合、1ヶ月の満期を迎えた時点で0.58%の利子を得ることができます。下記の内容を前提にもう少し具体的な数字を使って計算してみましょう。

  • 1豪ドル = 85円
  • 100万円分を外貨預金
  • 100万円 ÷ 85円 = 11,765豪ドル
  • 11,765豪ドル × 0.58%/月 = 68豪ドル
  • 11,765豪ドル + 68豪ドル = 11,832豪ドル
  • 11,832豪ドル × 85円 = 1,005,753円/月
  • 5,753円/月の儲け

為替コスト(スプレッド)を加味した計算方法

金利収入だけで判断すると、約6,000円くらいプラスになりますが、外貨両替に伴う為替コストも考慮にいれなければ実際にどれくらい儲かったのか分かりません。

為替コストは、売値と買値の差(スプレッド)で算出できます。

  • 豪ドルの為替コストは40銭
  • 1豪ドル = 85円の場合
  • 84.6(売値)、85.4(買値)
  • 100万円 ÷ 85.4円(買値) = 11,710豪ドル
  • 11,710豪ドル × 0.58% = 67豪ドル
  • 11,710豪ドル + 67豪ドル = 11,777豪ドル
  • 11,777豪ドル × 84.6(売値) = 996,332円/月
  • -3,668円/月の損

-3,668円の損をプラスに持って行くには、 84.6(売値)→84.92円(売値)に円安にならなけれな為替コストを補うことができません。

金利収入はたしかにプラスの儲けは出ますが、その金利をはるかに上回る為替コストで実際には元本を割ってしまうことが分かります。外貨預金でお金を増やすには、円安のタイミングで円に戻さなければなりません。

外貨預金を賢く運用する方法

為替リスクをヘッジできる環境で外貨預金を行う

為替はいくら予想したところで当てることはできません。いくら金利が高い銀行でも為替差損が出てしまえば、時間だけを浪費するだけです。

そこで外貨預金を始める際は、為替差損が出てもヘッジできる環境(銀行)で運用するべきです。為替差損が出ても回避できるのが新生銀行です。

新生銀行の為替コストは、ソニー銀行や楽天銀行、住信SBI銀行と比べると見劣りする部分はあります。しかし、新生銀行の海外プリペイドカードGAICAを活用することで外貨預金で増えたお金をそのまま海外で使うことができます。

FXで為替コストを最小限に抑える

FXと聞くとハイリスク・ハイリターンのイメージがありますが、FXでも外貨預金と全く同じように運用することができます。FXで外貨預金のように運用する場合は、最大レバレッジを2倍に抑えると安心です。

下記の前提条件をもとにレバレッジごとのロスカットレートを計算したのが表の内容です。

[前提]
  • 預かり:100万円
  • 豪ドル/円を85円で買い建玉
レバレッジロスカットされる
為替レート
1倍国が崩壊しない限りロスカットされない
2倍1豪ドル = 36.3円
3倍1豪ドル = 53.0円

FXにはロスカットルールが存在しますが、レバレッジ1倍なら外貨預金と同じ運用方法になるため、オーストラリアが崩壊しない限りロスカットはされません。

レバレッジ2倍にすると、1豪ドル = 36.3円でロスカットされますが、この水準まで豪ドル安/円高が進むのはほぼないに等しい水準です。実際に豪ドル/円の月足チャートも確認してみましょう。

GMOクリック証券のプラチナチャート抜粋

リーマンショックがあった1豪ドル = 54.97円が最小の水準なので、レバレッジ2倍で運用すれば全く問題ありません。

逆にレバレッジ3倍にしたときのロスカットレートは、1豪ドル = 53.0円ですが、この水準でも余裕はありますね。

外貨預金とFXを比較してみる

1豪ドル = 85円、0.58%の金利で計算したのが下記の表です。

 銀行FX
1豪ドル = 85円
為替コスト40銭0.7銭
1ヶ月後996,332円1,005,634円
利益/月-3,668円+5,634円
レバレッジ2倍不可+11,268円
レバレッジ3倍不可+16,902円

実際にはFXの方が外貨預金の金利よりもはるかに優れていますが、ここでは同じ金利水準で計算しています。

FXは、レバレッジを掛け過ぎるとハイリスク・ハイリターンになりますが、このようにレバレッジを抑えることで外貨預金と同じように安全かつ効率的に運用することができます。

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