【口コミ】海外旅行におすすめ!キャッシュパスポートの評判と4つのデメリットを徹底解説
キャッシュパスポートは、スペアカードがあったり24時間365日のアシスタントサービスが用意されていたり、ホームページやさまざまなサイトを拝見すると海外留学・海外旅行時に便利そうなのは伝わってきますよね。
ところが実際に使ってみないと分からないデメリットも存在します。ここでは、私がキャッシュパスポートを利用したときに工夫した方法や使い方など紹介します。
目次
銀行・空港窓口で外貨両替するならキャッシュパスポートの方がお得
キャッシュパスポートは、日本円をチャージすれば海外ATMからドルやユーロ、ポンドなどその国の現地通貨を引き出すことができます。引き出し時のレートはMasterCardが定める為替レートに4%の手数料を上乗せしたレートが適用されます。
一方で成田・羽田空港内にある銀行窓口で外貨両替すると手数料が非常に高いことをご存知でしょうか?
実際のレートを比較したのが下記の表です。(2017年03月07日 09:00時点)
通貨 | キャッシュパスポート | 銀行 | 差 |
---|---|---|---|
ドル | 116.33 | 117.02円 | 0.69円 |
ユーロ | 124.25 | 124.57円 | 0.32円 |
ポンド | 146.50 | 151.50円 | 5円 |
豪ドル | 93.74 | 95.54円 | 1.8円 |
銀行窓口で外貨両替するとポンドと豪ドルは圧倒的にお得であることが分かりますね。実際に1,000通貨分を両替したときの手数料金額を計算するとよりイメージが湧くと思います。
通貨 | キャッシュパスポート | 銀行・空港 | 差額 |
---|---|---|---|
ドル | 116,330円 | 117,020円 | 690円お得 |
ユーロ | 124,250円 | 124,570円 | 320円お得 |
ポンド | 146,500円 | 151,500円 | 5,000円お得 |
豪ドル | 93,740円 | 95,540円 | 1,800円お得 |
ドルとユーロはそこまで差は出ませんが、ポンドと豪ドルなら銀行や空港で両替するよりもキャッシュパスポートの方がお得になります。
私はなるべくお得に外貨両替したかったので、成田空港で両替しないでキャッシュパスポートを使って現地のATMからお金をおろすようにしました。ちなみに海外は、空港やショッピングセンターなどATMが至るところにあるので現金調達には困りません。
円高時に有利なレートで海外ショッピング・ATM引き出しができる
キャッシュパスポートは外貨もチャージできますが、円高時に日本円をチャージして使うと有利なレートで海外ショッピングやATM引き出しができます。
例えば、ハワイで100ドルのショッピングをした場合・・・
- 1ドル=120円(円安)時に100ドルのショッピング
120円(MasterCard決済レート) × 100ドル = 12,000円
- 1ドル=100円(円高)時に100ドルのショッピング
100円(MasterCard決済レート) × 100ドル = 10,000円
実際に計算してみると、2,000円も違いが出ているのが分かりますよね。これが1,000ドル分となると、なんと2万円の差になります。これは、海外ATM引き出し時にも同じことが言えます。
日本円をチャージしてキャッシュパスポートを使えば、為替レートの水準が円高になればなるほどショッピングやATM引き出しが有利(お得)になります。米ドルに限らず、ユーロやポンド、アジア通貨(人民元・韓国ウォンなど)も同じ考え方です。
キャッシュパスポートの手数料の仕組みをもっと詳しく知りたい方は、下記の記事も参考にしてみてください。
円安・円高ってなに?
そもそも円安・円高ってなんだっけ?という方は、下記の図を参考にしてみてください。
円安アメリカにある洋服店では、ワイシャツが100ドルで販売されていました。日本国内でも同じワイシャツが10,000円で売られています。
この時の為替レートが「1ドル=110円」だった場合、キャッシュパスポートで100ドルのワイシャツを購入すると、円換算してから残高から引かれるため、11,000円かかったことになります。
逆に円高の場合、アメリカではワンピースが100ドルで販売されていました。日本国内でも同じワンピースが10,000円で売られています。
この時の為替レートが「1ドル=90円」だった場合、キャッシュパスポートで100ドルのワイシャツを購入すると、先ほどと同様に円換算してから残高から引かれるため、9,000円かかったことになります。
これが円高と円安の違いです。
キャッシュパスポートに日本円をチャージして海外ショッピングやATM引き出しに利用した場合、円換算するために必ず為替レートが用いられます。その時の為替レートが1ドル=110円だろうが、1ドル=90円だろうが実のところ有利(お得)かどうか判断できません。
何が言いたいかというと、物価と為替レートは対で考える必要があります。本当にお得だったかどうかは、日本と外国で同じ商品を購入したときに初めて分かります。
いずれにせよ、対外国通貨に対して日本円が強くなれば、キャッシュパスポートも必然とお得に海外ショッピングやATM引き出しができると考えて問題ありません。
しかも最近の為替は円高傾向にあるので、キャッシュパスポートを作るタイミングとして今は良いタイミングです。
外貨をチャージすれば為替変動コストを固定できる
キャッシュパスポートの対応通貨は、ドル・ユーロ・ポンド・豪ドル・NZドル・カナダドル・香港ドル・シンガポールドル・日本円の9通貨ですが、日本円をチャージすればアジア(中国・韓国・台湾・フィリピンなど)でも使えます。
キャッシュパスポートの強みは、直接外貨もチャージできる点です。外貨をチャージできるメリットは、為替変動リスクを完全に抑えることができることです。
実は手数料以外にも目に見えないコストが発生していることをご存知でしょうか。例えば、日本円をチャージして海外でキャッシュパスポートを利用した場合、その時の為替レートが円安だったら割高になります。これが目に見えないコストに該当します。
逆に現地通貨の外貨をチャージしておけば、円安・円高は一切関係なくなるため、為替変動コストもなくなります。
下記の例は、1ドル=100円のときに米ドルをキャッシュパスポートにチャージした例です。もしも現在の為替レートが1ドル=125円(円安)になっても100円のときに両替した米ドルで支払いができるため、円安になろうが不利なレートで引き落としされることはありません。
キャッシュパスポートは円高を見計らってドルやユーロに交換しておくと、いざ円安になっても両替時のレートでショッピングやATM引き出しができますよ。
下記の画像はキャッシュパスポートのマイアカウント内の画面ですが、移動する通貨(両替元)と移動先(両替したい通貨)を指定すれば外貨両替ができます。もちろん入金時にも外貨専用口座に振り込めば、その時のレートで自動的に両替されチャージできます。
マイアカウント内で外貨両替したり外貨専用口座に振り込んで自動両替した場合、依然は5.5%の両替手数料でしたが、最近4%となり手数料が下がりましたね。
今までは日本円をチャージして使った方がお得でしたが、外貨に換えても同じ手数料なら外貨建てカードして利用した方が良いです。
ただし、外貨建てカードとして利用する際は下記の点を考慮するようにしてくださいね。
- 残高管理は日本円の方が分かりやすいという方は円建てカードして利用する
- 帰国時に日本円に戻す際も4%の両替手数料がかかるため(片道4%、往復8%)、全て使い切るかATMでおろすこと
海外ATMを使ってもクレジットカードのキャッシングのように利息がない
クレジットカードで海外キャッシングすると現地通貨をATMから引き出せますが、キャッシュパスポートなら利息なしで現金を引き出すことができます。
1ドル=100円のとき、実際に300ドル引き出した時の手数料をクレジットカードと比べてみましょう。
比較項目 | クレジットカード | キャッシュパスポート |
---|---|---|
通貨 | 米ドル![]() |
|
両替手数料 | なし | 1,200円 (4%×300ドル) |
金利(利息) | 18% | なし |
30日間で返済 | 15円/日 (3万円×18%÷365日) |
|
900円 (60日×15円) |
||
ATM引出手数料 | 210円/回 | 200円/回 |
合計手数料 | 1,110円 | 1,400円 |
クレジットカードの海外キャッシングと比べるとキャッシュパスポートの方が少し割高ですが、利息がないので「早く返済しなきゃ!」という焦りやストレスがないので気軽にATMを使えます。
せっかく海外旅行で羽を伸ばしに来たのに、利息(借金)が発生すると焦りとストレスで解放感が台無しになるので、即時引き落としをしてくれるキャッシュパスポートの方がお金の管理もしやすく、精神面も楽でした。
※クレジットカードの場合、お金を借りる(借金する)ことになるため、返済までの期間が長くなればなるほど金利手数料が高くなります。
キャッシュパスポートのATM手数料は、200円、2米ドル、1.75ユーロ、1.50英ポンド、2.50豪ドル、2.75NZドル、2カナダドル、2.50SGドル、14香港ドルとなっています。
ちなみに未成年は、家族カード(クレジットカード)を使って海外ATMでキャッシングできないので、現地でお金をおろすなら未成年でも利用制限がないキャッシュパスポートがおすすめです。
残高不足にいつでも対応できる
海外の渡航先でもしもキャッシュパスポートのチャージ残高が足らなくなったら、自身のインターネットバンキングを使ってスマホ一つで対応することができます。
インターネット環境は、日本より海外の方がWiFi環境が充実しており、先進国ならネット接続は困りません。ただ、セキュリティを考慮すると、宿泊ホテルの無料WiFiサービスを活用する方が安全なのでなるべく信用できるWiFiに接続するようにしてくださいね。
キャッシュパスポートは、委任状を使った代理入金もできるので日本国内にいる家族がサポートすることも可能です。キャッシュカードのようにいつでもお金を引き出せるので、長期滞在でも安心して使えるのがポイントです。
不正利用に対する補償も強い
MasterCard加盟店でもしも不正利用されてしまったら、異議申立書を送ることで不正調査をしてもらえます。結果次第で払い戻しもしっかりあるとキャッシュパスポート受付センターで回答を頂きました。
暗証番号を使われたATM不正引き出しに対しても、異議申立書が必要になりますが、払い戻しの事例もあるとのことです。ただし、ショッピング保険は付帯していないため、購入したものが破損したり盗難に遭った場合は補償されません。
キャッシュパスポートをデビットカードと比べた場合、補償金額はたいていデビットカードの方が充実していますが、銀行口座から直接引き落とされるデビットカードが不正利用されたことを想像してみてください。
その銀行口座に多額の預金をしていたら顔面蒼白ですよね。。
キャッシュパスポートは、銀行口座と切り離されているので私はデビットカードよりチャージ型のキャッシュパスポートの方が安心して利用できると感じています。
また、24時間365日無料で安心サポートも使えるのでこういったサービスも海外渡航者には心強いと思います。
ICチップ対応済みカード
海外プリペイドカードの中で未だICチップに対応していないカード(NEO MONEY)も存在します。磁気ストライプ型のプリペイドカードは容易にスキミングできるため、カード情報を抜かれるリスクがあります。
一方、キャッシュパスポートはICチップに対応したプリペイドカードのため、PINコードと呼ばれる暗証番号を第三者が不正に読み取ることはできません。こういったセキュリティへの配慮も私たち利用者にとって安心して使える要因ですよね。
ちなみに暗証番号が漏れる原因を考えた場合、メモ用紙やカードに暗証番号を書いて紛失したり、ATM操作で暗証番号を見られるなど物理的な要因しかありません。
Tポイントの還元があるプリペイドカード
キャッシュパスポートは、利用金額に対して200円毎に1ポイントが貯まるポイント還元率0.5%の海外プリペイドカードです。
一般的なプリペイドカードはポイントの還元は付いていませんが、キャッシュパスポートは、海外でショッピングしたり現地通貨をATMから引き出すと、利用金額(日本円に換算)に応じてTポイントが還元されるようになっています。
※Tポイントの付与タイミングは、利用月の翌月20日頃となっています。
貯めたポイントは1ポイント=1円として日本国内のTUTAYAやファミリーマートなどTポイントの提携先で利用することができますし、マイルを貯めたい方もTポイントからマイルに交換することも可能です。
Tポイントが1000ポイント以上貯まれば、100ポイントにつき85円でTポイントを現金にすることもできます。Tポイントのまま利用すれば1ポイント=1円の交換レートで利用できますが、現金化すると15%減の交換レートとなります。
現金化ニーズのある方は、Tポイントを現金に交換してキャッシュバックという形でお金をもらうこともできますよ。
通貨自動優先機能で余った外貨を上手に活用
キャッシュパスポートには、通貨自動優先機能が備わっており、残高不足時に下記の優先順位で引き落とされる仕組みになっています。残高不足時の引き落とし通貨の優先順位は下記のとおりです。
日本円>ドル>ユーロ>ポンド>豪ドル>NZドル>カナダドル>シンガポールドル>香港ドル
例えば、アメリカへ海外旅行したときに余ったドルがあったとします。そして、今回はイギリスに行くことになっていますが、ロンドンでドルは使えませんよね。
このようなケースの場合、下記の対応が必要になってきます。
- 余った米ドルを円に戻す
- 余った米ドルをポンドに両替する
ところがドルを他の通貨に両替する際は、手数料が乗ってきますので無駄なコストを生むことになってしまいます。この問題を解決してくれるのが、キャッシュパスポートの通貨自動優先機能です。
キャッシュパスポートにドルの残高があれば優先的に使われるため、両替手数料を節約でき、余った外貨も上手に活用できます。特にいろいろな国に行く方には便利な機能ですね。
キャッシュパスポートの4つのデメリット
入金手数料1%を取られる
キャッシュパスポートは、入金額に対して1%の入金手数料が発生します。例えば、10万円を入金した場合は、1,000円の手数料を取られる計算ですね。
ただし、世界的に有名な企業であるMasterCardの子会社が発行するキャッシュパスポートは
- 老舗企業としての信用とブランド力
- 加盟店(MasterCard)で不正利用に対する調査・補償
- 現地でカードを紛失した場合、即座に切り替えられる無料スペアカード
- 24時間365日電話によるアシスタントサービスの存在
があります。また、利用額に応じた還元率を加味すると、厳密には0.5%しか取られていないことが分かります。
手数料 | 計算例 | |
---|---|---|
入金額 | 100,000円 | |
入金手数料 | 1,000円 | 100,000円 × 1% |
還元金額 | 495円 | 100,000円 - 1,000円 99,000円 × 0.5% |
実質手数料 | 505円 | 1,000円 - 495円 |
私たち利用者にとって手数料はマイナスですが、サポートを手厚くすると当然運営コストもかかってきます。サポートコストを補うためにこのような手数料設定があると考えていますが、さまざまなトラブルに対応してくれるので、私はキャッシュパスポートの入金手数料を「安心料」と捉えるようにしています。
下記の画像は、初回入金時に1万円以上入金するとキャッシュバック500円をもらえた取引履歴です。(2015年3月時点)
このキャッシュバックを加味すれば、初回の10万円に対して入金手数料はほぼゼロになります。
年会費無料には条件がある
キャッシュパスポートを1年間のうちに1度でも利用すれば、年会費は無料になります。ところが、1年間のうちに1度もキャッシュパスポートを利用しなかった場合、1年1ヶ月目から150円/月がキャッシュパスポートの残高から引かれます。
※カード残高が150円未満の場合は引かれることはありません
毎年海外へ1回以上行く人なら年会費を気にする必要はありませんが、もしも1年以上利用する予定がなければ、キャッシュパスポートからお金を清算すると節約できます。
清算とは、キャッシュパスポートのチャージ残高を自身の銀行口座に戻すことを指します。清算する際は、500円の(出金・清算)手数料を取られますが、1年間放置するよりコストを抑えることができます。
- 1年間放置した場合
150円/月 × 12ヶ月 = 1,800円/年
- 清算した場合
1,800円 – 500円 = 1,300円節約できる
スペアカードがどちらか分からなくなる
キャッシュパスポートのスペアカードは、メイン(オリジナル)カードと一緒に送られてきますが、スペアカードと分かるように何かしら目印を付けて管理しないと分からなくなるので注意してください。
唯一異なる点がカードの下4桁の番号ですが、見た目は全て同じなので混同すると見分けがつきません。。
私の場合は付箋(ふせん)を貼って管理してますが、シールなどで工夫するのも良いと思います。
国内では利用できない
キャッシュパスポートは海外専用プリペイドカードなので、円をチャージしても日本国内のMasterCard加盟店では利用できません。国内の銀行・コンビニに設置されたATMからもお金を引き出すことはできません。
海外から帰国してチャージした円(お金)が残っていた場合、清算して銀行口座に戻すか次の海外渡航までそのままにするしか選択肢がありません。
国内にいても海外サイトのネットショッピングなら利用可能ですが、国内でも使えるプリペイドカードになると使い切れなかったお金も上手に活用できるため、更なる利便性向上・サービス改善を期待したいですね。
キャッシュパスポートの使い方まとめ
キャッシュパスポートはプリペイドカードなので一括払いしかできませんが、帰国後の忘れたころに請求がくるクレジットカードと違って、その場ですぐ引き落としてくれるので、現金管理がしやすいです。
このような理由からショッピング時はクレジットカードを使わずにキャッシュパスポートを使うようにしています。また、海外ATMからお金を引き出すときも利息が発生しないキャッシュパスポートを活用しています。
キャッシュパスポートのメリット・デメリットをまとめると・・・
- 円高時は有利に海外ショッピング、ATM引き出しができる
- 円安傾向なら外貨に交換するのがおすすめ
- 即時引き落としなのでお金の管理がしやすい
- クレジットカードのような利息は一切発生しない
- 24時間365日無料で安心サポートを利用できる
- ICチップ対応
- Tポイントが貯まる
- 海外の宿泊ホテルにWiFi環境があればお金をチャージできる
- 通貨自動優先機能があるプリペイドカードはキャッシュパスポートのみ
- 1%の入金手数料がある
- 国内では利用できない
- スペアカードと混同しないように管理が必要
キャッシュパスポートの申し込みと審査基準
キャッシュパスポートは、日本在住であれば年齢制限なしで職業関係なく申し込み可能です。申し込み後、郵便局から本人限定受取郵便物の通知書が届きます。
通知書の内容を郵便局に連絡するとキャッシュパスポートを届けてくれますが、その際に本人確認書類を提示する必要があるので忘れず準備しておいてくださいね。
本人確認書類に使えるものは下記のいずれか1つあればOKです。
- 運転免許証
- 健康保険証
- パスポート
- 在留カード
キャッシュパスポートを利用するまでに手間はありますが、申し込んでから約1週間ほどで手元に届きます。その期間を考慮に入れて渡航までにあらかじめ準備を済ませてくださいね。